「長久保梵天奉納会」

 

 

梵天は「男性」の象徴でもあるそうな。

 

毎年11月23,24日に催される「上河内町・梵天奉納祭」は、1060年頃に建立された上河内・羽黒山神社の歴史ある大祭。

梵天(ぼんてん)とは2本の孟宗竹を縄で結び、長さ15メートルほどの1本の竹竿にしたもの。

天神様を早朝に出発した梵天が町内を勇壮に練り歩きます。

担ぎ手であるハッピ姿に鉢巻きの「男の中の男」たちと「女の中の女」たちは、竹で作った神聖な器を持っておるのです。

それで、酒を酌み交わしながら気合を入れて担ぎ進んでいきます。(気合を入れ過ぎる方もたまにいます(-_-;))

我々、氏家町長久保梵天奉納会は2000年に復興し5年目を迎え、若手が奮起し年々同志が増えております。

梵天の先端に房がくくりつけられますが、われわれの長久保の房だけがひのきを削りだした本物であり、その重量感も格別。

上河内羽黒山のふもとに到着しますと、出店が100店以上も並びそりゃーにぎやかです。

そこではギャラリーにいいとこ見せなくては、やってる意味がありません。(^_^;)

そのため、梵天を激しくもむ(上下させること)パフォーマンスと全力疾走はかなりハードな筋トレです。

梵天の支点となる人の肩には激しい傷が刻まれちゃったりします。ここで、足の筋肉がピキピキしてるようじゃーいけません。

なぜなら、そこからさらに長い急な参道を担ぎ登り、羽黒山神社にたどりつきますと五穀豊穣や町民の無病息災が祈願され、梵天が奉納されるのです。

 

3年前に、状況も把握しないがまま参加したのだったのだった私ですが、

晩秋の早朝から寒さに耐えて、(はっぴ姿ってことは=冬にTシャツ短パンで外にいるってことと同じじゃーないですかっ!)

酒を喰らいながらもなぜこんな苦しい思いをしなければならないのかと、ここだけの話、涙ぐんじゃいますけど、

慰労会で地域・地元のみなさんと飲んだ翌日、自宅から羽黒山を見上げると、よく登りついたものだと腕組みして感心してしまいます。

 

3日後にふくらはぎが筋肉痛になったことは恥ずかしくて書けませんが、そんなことより、

最低でも奉納を3年続けないと御利益がないそうです。アーメン。(*_*)

 

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