「レイク・タホ・スキー紀行 まじめ編」 

 

今は今。祇園精舎の玉の輿。切磋琢磨に梅肉エキス。
要するに、1960年に冬季オリンピックも開催された由緒正しいLake Tahoe Ski ResortのSquaw Valleyでスキーしちゃおう。

そうではあるが、私の、頂上の崖から出だしでつんのめって50メートル滑落しちゃった事件は他言無用だぞ、いいな。

ロープウェイの到着する駅のレストランにはピアノがあり、生きた人間たちは生ピアノ演奏を聴き、
そして、湖を見下ろしながらもカウンター・バーでカクテル・グラスを傾けまくり人生に拍車をかける。

しかも、このスキー場は摩訶不思議なことにスキーヤーもボーダーも小気味良い熟練者が全体の94.8%を占める。
ここはエキスパートが集う野菜サラダ・ボールだと言ったなら、森本くんの友達の友達の親戚の知人に怒られちゃうかな?

しばし、降雪は無かったようで、地元では冬はいったいどこへ行ったのかと口々まことしやかにひそひそとささやかれ、
無念にも、フレッシュパウダーは滑れずじまい。
しかし、壮大なこの母なるスキーエリアがこの母なる宇宙に存在するこの母なる真実を、僕は10949日ちょっとは忘れないだろう。


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